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OneICUデータベースを活用した論文が国際学術誌 Critical Care に掲載(SOFA-2スコアの外的妥当性検証)

May 20, 2026

弊社が構築・運営する多施設ICUデータベース「OneICU」を活用した研究論文が、集中治療領域のトップジャーナルである Critical Care に掲載されました。

論文タイトル: Admission-day SOFA-2 versus SOFA for mortality discrimination: external validation in a large multicenter ICU database

掲載誌: Critical Care

論文リンク: https://link.springer.com/article/10.1186/s13054-026-06020-x

研究の概要

SOFA(Sequential Organ Failure Assessment)スコアは、ICU患者の臓器障害の評価に広く使用されている指標です。2025年に、現代の集中治療の実践をより適切に反映するため、最新の臓器サポートモダリティや更新された閾値を組み込んだSOFA-2スコアが開発されました。しかし、開発コホート以外の集団、特に臓器サポートを要するサブグループや、疾患カテゴリ別の一般化可能性については、十分に検証されていませんでした。

本研究では、OneICUデータベースに収録された152,883件のICU滞在データを用いて、ICU入室日におけるSOFA-2スコアのICU死亡率に対する識別能の外的妥当性を評価しました。

主な知見

  • SOFA-2はSOFA-1と同等以上の識別能を示した: SOFA-2のAUROCは0.859であり、SOFA-1の0.853と比較してわずかに高い結果でした(p < 0.001)。
  • 機械的循環補助使用患者におけるSOFA-2の優位性: 機械的循環補助(MCS)を使用する患者のサブグループにおいて、SOFA-2はSOFA-1よりも高い識別能を示しました。
  • 幅広いサブグループでの安定した性能: 人工呼吸器、腎代替療法などのデバイス使用の有無や、主要な診断群にわたって、SOFA-2は安定した識別能を維持しました。

OneICUの強みを活かした大規模外的妥当性検証

本研究は、OneICUデータベースの包括的なICUデータを活用することで、SOFA-2の外的妥当性を大規模かつ多施設のICU患者において検証した点に大きな意義があります。研究結果は、SOFA-2が多様なICU患者における早期重症度評価に適用可能であることを示唆しており、標準化された大規模集中治療データがエビデンスに基づくICU研究の推進に貢献することを示しています。

弊社は今後も、OneICUデータベースの拡充と、それを活用した臨床研究の推進を通じて、集中治療の質の向上に貢献してまいります。