ソリューション|医療者向け
医療統計セミナー
ハーバード公衆衛生大学院で臨床医に最も人気のコースの1つである「因果推論(Causal Inference)」の内容を体系的に学ぶことを目的とした、 3日間の短期集中セミナー

メディキュー医療統計セミナー選ばれる理由

“論文を書いてみたいけど、統計がわからない
“学会の質疑応答で困らない統計の知識が欲しい
“リアルワールドデータを使った、論文の解析手法を理解したい”

こんな悩みをお持ちの医療従事者や企業研究員の方は多いのではないでしょうか。 メディキュー (旧 エピタップ) 医療統計セミナーは医療従事者や疫学・生物統計学者、製薬会社や医療機器メーカー等の企業研究員のみなさんに「統計疫学理論」と「解析コード」を習得していただくことを目的としています。

特に、服薬や手術などの介入の有効性を検証する際に欠かせない「統計的因果推論」について解説しそれを統計ソフトを使って実践する法を伝授します。 コースでは「多変量解析」や「傾向スコア」などの正しい使い方を学んだ上で、”R”と”RStudio”という無料のソフトを使って分析コードの練習を行います。

統計ソフトを一度も使ったことがなくても大丈夫!ハンズオンセミナーで多数のチューターが初心者にもわかりやすくご説明いたします 明日からご自身の研究に使えるスキルが身に付くこと間違いなしですので、是非ご参加ください

まずは学習者ネットワークから参加(無料)

セミナー講師紹介

木下 喬弘
株式会社MeDiCU
代表取締役

2010年大阪大学卒。 大阪の救命センターで9年間勤務した後、2019年にハーバード公衆衛生大学院に留学、 統計的因果推論と機械学習に特化した講義を受講。 卒後はPhilips Research North America で集中治療室における医療AIを開発。 医師と企業研究員の両方の立場で臨床研究に従事した経験から、 疫学理論と解析手法をバランスよく習得することの重要性を実感し、 2023年に帰国後EpiTAP医療統計セミナー (現 MeDiCU 医療統計セミナー) を立ち上げる。 2020年ハーバード公衆衛生大学院卒業賞受賞。

篠崎 智大
東京理科大学
工学部情報工学科
准教授

⽣物統計学と疫学を専門にしており、 特に「統計的因果推論」の数少ない専門家として知られる。 2009年東京大学卒。 2011年に同大学の公共健康医学専攻を修了した後は、助教として東大SPHで教鞭を振う。 疫学理論の研究でEpidemiology誌などに多数の論⽂発表を行なっており、 臨床分野との共同研究も豊富。 著書に「臨床試験の事典」「生物統計学の道標:研究デザインから論文報告までをより深く理解するための24講」などがある。2019年より現職。

藤井 亮輔
藤田医科大学
医療科学部予防医科学分野
助教

大ヒットシリーズ「Rでできるビジュアル統計学」の著者で、Rを使用したデータの可視化に関するセミナーを多数運営している。2013年藤田医科大学卒、2018年名古屋大学大学院を修了。専門は分子疫学で、国内外のゲノムコホート研究に参画し、大規模集団で遺伝的要因と生活習慣を統合した解析を得意としている。2021年からはイタリアのEurac ResearchでSenior Researcherとして2年間遺伝統計学の研究に従事した。2023年9月に帰国し現職に復帰。

講座一覧

初級編
3日間でバイアスの見極めから、Rを用いた多変量解析による正しい推定まで習得

講座内容

医療統計初心者向け。データを元に介入の効果を調べるために必要な条件を学び、基本的な分析を自分でできるようになることを目的としています。「DAG」や「効果修飾」、「周辺効果」といった少し発展的な内容にも踏み込みますが、事前知識がなくても十分に理解可能です。 本コースを履修した後には、リアルワールドデータを使った論文の解析が見違えるように理解できます。

タイムテーブル

Day 1
Day 2
Day 3
09:00
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00

達成目標

  • リアルワールドデータを使った論文のメソッド読んで理解できる
  • 自分のデータで多変量解析を使った解析ができ、学会発表などで結果を正しく説明できる

受講前に必要な知識とスキル

  • 初歩的な臨床研究の知識 (例:ランダム化比較試験とは何か?交絡とは何か?)
  • 統計ソフトの使用経験は不要 (R/RStudioインストール手引きから簡単に準備できます)

参加者の

DAGは単なるコミュニケーションツール程度の認識だったので、勉強するにはあまり気乗りしなかったのですが、DAGの活用は極めて重要であると理解できました。 これまでモデルの本質的なことを理解せずに解析を実施していたことを深く反省しました。そもそもモデルの仮定を疑うことは目からうろこでした。 全体的に非常に難しい内容を分かりやすく教えていただけて良かったです。ひとえに質問しやすい雰囲気によるものかと思います。 ハイエンドの講師陣のお話を、聞かせていただいただけで価値がありました。
中級編
3日間で傾向スコア・gformulaを学び論文と差を論じ、インパクト誌の研究手法まで

講座内容

既に臨床研究や論文執筆の経験がある方を対象に、統計的因果推論の発展的な内容を理解し、実践していただくことを目的としています。

特にIP weightingやg-formulaなど、周辺効果を得るための解析手法について詳しく解説します。

本コースを履修した後には、ハイインパクトジャーナルに採択される研究手法を一通り実践できます。

初級編の内容が概ね理解できており、Rを使った一般化線形モデルの解析ができることを前提として講義を進めますので、不安のある方はまず初級編の受講をお勧めします。

タイムテーブル

Day 1
Day 2
Day 3
09:00
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00

達成目標

  • 傾向スコアやg-formulaといった手法を使って解析ができ、論文の方法と結果を記述できる
  • 傾向スコアマッチングと逆数重み付け法などで結果が異なった場合に、その理由を説明・議論できる

受講前に必要な知識とスキル

  • 線形回帰分析、ロジスティック回帰分析の基本を理解している
  • R/R Studioでglm関数が使える
  • 初級編の受講内容を理解していることが望ましい
因果生存時間解析
カプランマイヤー曲線から因果生存解析までを R で実践。2日でマスター

講座内容

中級編までの内容を理解した方を対象に、因果的に解釈可能な生存時間解析を実践し、上級編に参加する準備をしていただくことを目的としています。

なぜ生存時間に関心があるのかというところから始まり、カプランマイヤー曲線やCox回帰、Pooled Logistic Regression を用いた因果生存時間解析、競合リスクの扱いまで詳しく解説します。

ハザードの build-in selection bias の意味を解説し、「ハザードは使うがハザード比は使わない生存時間解析」の方法を実践します。

初級編・中級編の内容が概ね理解できており、Rを使った一般化線形モデルの解析ができることを前提として講義を進めますので、不安のある方はまずこれらのコースの受講をお勧めします。

タイムテーブル

Day 1
Day 2
09:00
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00

達成目標

  • Censoring を考慮したカプランマイヤー曲線を描画できる
  • Pooled logistic regression を用いた因果生存時間解析を実行できる

受講前に必要な知識とスキル

  • 線形回帰分析、ロジスティック回帰分析の基本を理解している
  • R/R Studioでglm関数が使える
  • 初級編・中級編の受講内容を理解していることが望ましい
上級編
「時間で変化する治療」の因果効果を推定する手法の習得

講座内容

リアルワールドデータを用いた因果推論の経験が豊富な臨床医や疫学者・統計学者、ハイレベルな疫学研究に従事している企業研究員を対象に、「時間で変化する治療」の因果効果を推定する手法を習得していただくことを目的としています。

時間固定性の治療において中級編で学んだ手法(g-methods)を、介入と交絡のフィードバックがある状況下での解析に拡張することを目指します。

中級編の内容に習熟した方が、更に高度な手法を身につけるためのセミナーです。

タイムテーブル

  • Day1 時間で変化する治療における因果のコントラスト、時間依存性交絡存在下の層別化によるバイアス、SWIG(Single World Intervention Graphs)
  • Day2 時間で変化する治療におけるIP weightingを用いた因果効果の推定、時間で変化する治療におけるg-formulaを用いた因果効果の推定
  • Day3 Dynamic Treatment Regimeの枠組み、Dynamic Treatment Regimeの因果コントラストの推定、Target Trial Emulation入門

※内容が一部変更になる可能性があります

達成目標

  • 時間依存性交絡の存在下で治療と交絡のフィードバックの処理ができる
  • Dynamic Treatment Regimeの因果効果を推定できる

受講前に必要な知識とスキル

  • 時間固定性治療におけるg-methods (IP weightingやg-formula)が使いこなせる
  • Rで大規模データの高速処理ができるパッケージ(dplyrやdata.tableなど)の使用経験があるか、それに代わるプログラミングスキルがある

開催概要

受講料 40,000円100,000円(税込)
参加人数 50人
会場 東京、大阪札幌、名古屋福岡(予定)

※開催日程通りのご参加が難しい場合、同内容のセミナーに振り替えていただくことができます(例: 初日・2日目は第1回初級編に参加し、3日目は第2回初級編に参加する等)

振り替えに追加料金はいただきませんので、お申し込みの際に主催にご連絡ください ただし、ご希望の日程に空席がない場合はしばらくお待ちいただく可能性がございますことを予めご了承ください

FAQ

Q
オンラインと現地参加を組み合わせることはできますか?
はい、可能です

例えば、1日目は現地参加、2日目はオンライン、3日目は再び現地参加といった組み合わせができます。また、初日に第1回初級編、2日目に第2回初級編に参加するなどの調整も可能です。ご希望の参加形式について、お気軽にご相談ください。

Q
復習のためにセミナー動画を視聴できますか?
はい、可能です

セミナー当日から1ヶ月間、アーカイブ動画をご視聴いただけます。その期間内であれば、いつでも振り返りが可能ですので、ぜひご活用ください。

Q
請求書払いに対応していますか?
はい、対応可能です

請求書払いをご希望の方は、事務局までご連絡ください。

Q
領収書の発行は可能ですか?
はい、可能です

領収書をご希望の場合は、事務局までお問い合わせください。

Q
セミナー後にわからないことが出てきた場合、質問はできますか
はい、可能です

MeDiCU学習コミュニティのSlackにご招待しますので、そちらでご質問ください。講師が回答いたします。

Q
Rが使えないと参加できませんか?
いいえ、Rが使えなくても参加可能です

医療統計の実践者の中には、SPSS、STATA、SAS、Pythonなどを使用して研究を行っている方もいます。 こうしたソフトの利用自体は問題なく、ほとんどの場合、解析結果も変わりません。 ただし、統計的因果推論などの発展的な解析を実践する場合、公開されているコードの事例が豊富で、最も使いやすいのはRです。 また、Rは無料でインストール可能で、最新の解析手法を取り入れたライブラリが次々と開発されている点も魅力です。 SASを使用することも可能ですが、有料ライセンスが必要なため、研究環境が限られるケースがあります。 本セミナーでは、R初心者でもコードを書いて分析できるように設計されたハンズオン形式を採用しています。 プログラミング未経験の方も歓迎ですので、ぜひこの機会にRを活用した分析に挑戦してみてください。

Q
参加後に修了証を発行してもらえますか?
はい、可能です

修了証をご希望の方は、事務局までご連絡ください。